産院に紹介状をかいてもらって初めて訪れたウロギネ科の個人病院。初診時どのようなことをしたのか説明していきますね。
内診台で症状の確認
婦人科でおなじみの脚が広がる内診台。ここでも先生に診てもらう際はその台に乗ります。やはり膀胱が落ちてきているということに間違いはなかったということで、一旦待合にもどりました。
排尿の勢い測定
骨盤臓器脱は臓器が下がって膀胱が圧迫されることで排尿障害が起こっている場合が多いので必要なのでしょうか。尿の勢いというのをまず測定されました。
なかなかのパワーワードです(汗)。「測ります」って言われても初めて聞くことなので「え!?どうやって!?」って感じると思いますが、とても簡単です。
その病院のトイレは、見た目は普通のきれいなトイレ。しかし便器そのものが測定機能を持っており、普通に用を足すだけで尿の勢いが測定できるようになっていました。
看護師さんに案内され「こちらのトイレで強めの勢いで用をたしてください。普通に使うだけで測定できますので。終わったら声をかけてくださいね」と言われ、それに従うだけでした。 とても簡単で恥ずかしいことは全くありません。
骨盤底筋の筋力確認と骨盤底筋体操の指導
ここからは初めてやることだらけで驚きの連続でした(笑)。
骨盤底筋の筋力の測定は、膣内にパソコンとつながった丸っこい測定器を入れ、それが落ちないようにショーツを履いた状態で立って、音声案内とPCモニターの指示に合わせて骨盤底筋に力を入れたり抜いたり・・・の作業をして測定します。
4年前の事なので記憶が曖昧なのですが、結構長いです。たしか「30秒力を入れて~・30秒休んで~」とか「合図に合わせて力を入れて~、はい力を抜いて~」みたいな繰り返しで、力の入り具合をモニターで確認しながら進めていきます。たぶん15分はやってたんじゃないでしょうか。(ちょっと記憶が曖昧)
おそらく骨盤臓器脱になってしまっている人は測定器を膣の中に留めておくことが困難で、何度も落ちてきてしまいと思います。結構大変!そしてそもそも骨盤底筋を意識したことなんて今までなかったので、そもそも力の入れ方が分かりません。
が、そこは専門のウロギネクリニック。その後自宅でする「骨盤底筋体操」の指導もしてくれました。その際にしっかり骨盤底筋の力の入れ方を教えてくれます。それもまた親切丁寧で。。。衝撃でした。
骨盤底筋体操はベッドに仰向けになり、膝を曲げて肩幅に足を広げた状態で骨盤底筋に力を入れたり緩めたりをする体操です。(くわしいやり方はこちらの記事で紹介しています)
その指導もパンフレット等で適当な説明で済ませず、実際にベッドで仰向けになってやってみて、その際、ちゃんと出来ているか、看護師さんが患者の膣に指を入れて確認してくれました。
妊婦検診や出産で婦人科領域の色んな検査や内診に慣れていたし、看護師さんもプロで一連の流れにとても慣れてらっしゃるので、抵抗感も恥ずかしさもそんなにありませんでしたが、それなりに「こんなことするのね!」という衝撃は受けました。
でもおかげで1回の指導で本当にきちんと出来るように教えてくれて、当日から正しいやり方でちゃんとトレーニングできるようになります。※私の骨盤底筋体操はまた別記事で更新予定です。
リングペッサリーのサイズ合わせ
最後に自己着脱式リングペッサリーの試着です。
人によってサイズが違うので、ドクターにサイズをえらんでもらい、
「これで違和感ないかどうか、20分くらい散歩に行ってきてください」
と指示され、リングペッサリーを挿入したまま院外へ。クリニックは商店街の中にあるので、普通に買い物を楽しみました(笑)。
そして、ペッサリーのおかげで臓器が正しい位置にあるので歩きやすくてビックリ!すごく快適で感動したのを覚えています。
20分散歩を楽しんで、ドクターに快適だったことを伝え、リングペッサリーの使い方とケアの方法も教えてもらいました。
リングペッサリーは結構大きくて「こんなの自分で着脱出来るの!?」と見た目の大きさに不安(になるのですが、装着しやすいように潤滑ゼリーもくれました(これは自費)。
外しやすいようにタコ糸もつけてくれました。(汚れても交換できるように予備も数本くれました)→こちらに分かりやすい絵を描きました
今後の治療方針の説明
今後は毎月受診して③の骨盤底筋の筋力測定をしながら回復の様子を確認するとのことでした。宿題は毎日③で教えてもらった骨盤底筋体操を1日50回すること!目安としては半年ほど通うことになるという説明があり、その日の受診は終了しました。
初めて自分の臓器が体外に飛び出しているのを目にしてからというもの、ずっと不安でいっぱいだったのですが、このクリニックを受診したおかげでかなり精神的に落ち着きました。
長くなるので、骨盤底筋体操と自己着脱式リングペッサリーの詳細は次の記事で詳しく解説しますね。