妊娠中の妻が「切迫早産」になったら・・・旦那さんは考えた事があるでしょうか?
知っておいて損はない、備えておいて損はない。
妊娠経過が順調でも「その日」は突然にやってきます。
全「妊婦さんの夫」に読んでもらいたいです。
そもそも「切迫早産」とは
簡単に言うと「早産になりそうな状態」のことです。
切迫早産になる確率は、妊娠している女性の約15%といわれており、この数字だけ見ると特別珍しいものではありません。(実際に早産になるのは約5%)
分かりやすくまとめてくれているサイトがあるので詳しくはこちらを参考にしてみてください。
安静第一になった妻が夫に「してほしいこと」
切迫早産になった妊婦さんの状態にもよりますが、注意してほしいのは「どれくらい妻は動けるのか」より「妻を極力動かさないためにどうするか」基準で物事を考えていきましょう。
私ニワトリの場合、妊娠20週で子宮頚管長20ミリ、医者からは「無理のない範囲で家事していいよ」と言われましたが、「無理のない家事と育児」の結果24週で7ミリになり3ケ月入院となりました。(正常なこの時期の子宮頚管長は30~40ミリ)
切迫早産は産むまで「この対応で良かったか」の答えがありません。後悔のないように「妻は食・風呂・トイレ以外動かない自宅安静」もしくは「管理入院」という前提で書いていこうと思います。
①上の子の世話全て
切迫早産になった時にまず、上の子がいる夫婦は上の子をどうするかを決めないと前に進めません。上の子の年齢別に把握することを整理しましょう。
日中の預け先の準備物の用意・送迎を考える
もともと旦那さんも保育園等、日中の預け先でのことに関わっている夫婦なら話は早いかもしれませんが、保育園のことは妻に任せていた旦那さんは第2子妊娠を機に、上の子の預け先のルールを全て把握しておきましょう。
上の子が未就学児で保育園・幼稚園に通っている場合
毎日何を準備して持って行っているか旦那さんは知っているでしょうか?上の子が0~3歳位だと特に持ち物が多いです。夏だと水遊びのお着替え等も追加になります。季節・曜日によって準備は異なりますのでそれも把握を。週末はお布団の持ち帰りもあるので大きな袋が必須です。
全ての物に記名も忘れずに。登園・降園のルールもちゃんと知っておきましょう。また、急な発熱はつきものなので、仕事中に園からお迎え要請が来たときはどうするのかも考えておいてください。
上の子の預け先が園ではなく実家の場合
もし妻が動けなくなったら夫婦どちらの実家にどれだけの事をお願いするか、「預けるなら日中だけ」なのか、「そもそも旦那さんの仕事の都合上、妻のサポートなしで上の子のお世話をするのが無理という判断になったら上の子は完全に実家に住むことになる」のか検討しなくてはいけません。
もし上の子がまだ普通の食事ではなく離乳食・幼児食であれば普段の食事の内容を実家にきちんと伝えておく必要があります。離乳食・アレルギー対応等もじいじばあば世代は認識が違います。現状のアレルギーに関する注意はしっかり把握して伝えておきましょう。
排せつ・ハミガキやお風呂はどうしているのか、なるべく環境の変化に子供がストレスを感じず過ごせるようきちんと家ではどうしていたのか細かく伝えておきましょう。
上の子が小学生以上
小学生以上になると身の回りのことはほぼ出来るようになっていますが、まだまだ手がかかります。学校終了後に学童に行っている小学生は学校とは別に用意することもありますし、習い事をしていたら送迎が可能or習い事は休会手続きが必要か、なども考えないといけません。
また小学生低学年うちは音読や計算カードなど、大人を巻き込む宿題もあるのでみてあげなくてはいけませんので、そこに割く時間の確保も必要になりますので、今一度子供のルーティンを見直しましょう。
食事の用意
食事の用意、食事のための買い物や片付けも、妊婦さんが切迫早産になると旦那さんの担当になると思います。(ずっと前かがみ・立ちっぱなしになるので入院回避できてもこれは旦那さん担当をお願いしたいところ・・・)
「全て自炊」が金銭面的にも健康面的にも良いのでしょうが、まずそうはいかないと思います。特にまた離乳食の上の子がいる場合はまず無理・・・
食事面は頼れるものは頼ってやっていかないと精神的にも時間的にも辛くなります。
上の子の離乳食はベビーフードに頼るもの一つの手。各メーカーの努力の結晶で親の手作りより食いつきが良いことはザラにあります(笑)
毎回レトルトパウチはちょっと・・・と思う場合は「ファーストスプーン」↓のようなサービスを利用するのも良いです。
「全て手作り」「全てベビーフード」の間をいく痒いところに手が届くサービスです。考える手間と買い物の手間も省けるのでかなりストレスから解放されます。それなりお金はかかりますが、「切迫早産の1~3ケ月くらいの期間だけ」、と割り切って利用するのも良いと思います。
また、我が家が実際に切迫早産入院中にお世話になりまくった「ヨシケイ」も紹介しておきたいと思います。
朝5時くらいまでに注文すれば当日の配達も可能でとてもありがたいサービスです。冷凍のまま届くのでもし何かの都合でその日食べられなくても無駄になりません。ヨシケイは「月○食で○○円」みたいな契約ではなく、都度都度注文できるのもとてもありがたかったです。「たまには外食したい」「急遽実家でごはんをいただいた」りして冷凍弁当のストックが出来てしまっても注文をストップすれば良いだけなので^^
自炊よりコストはかかるけど、「スーパーに行く時間」「献立を考える時間」「食材を使い切るストレス」から解放されるので、そんなに高いとも感じませんでした。なにより夫を放置しておくと菓子パンばかり食べていたので、冷凍弁当の方が遥かに栄養面で心配がなかったのでした(;^ω^)
なのでみなさんも是非こういった「自炊にまつわるストレス」から解放される手段の1つとして、ヨシケイじゃなくてもこういったサービスがあることを知っておいて損はありません。
上の子の健康管理・衛生面のお世話
突然ですがそこの小さい子供がいる旦那さん、おむつ替えは毎日していますか?ハミガキを毎日してあげていますか?お子さんの爪を切っていますか?「したことある」ではいけません…妻が週1子供の爪を切っているとしてお子さんが3歳なら通算150回ほど爪切りしています。何回しましたか?
毎朝おでこを触って熱がないか確認していますか?子供と出かけるとき、ちゃんとハンカチやタオルは旦那さんの持ち物にも含まれていますか?ゴミ袋持って出かけていますか?体温調整できる羽織りものは持って出かけますか?こまめな水分補給をママ任せにしていませんか?
そして子供の健康保険証・母子手帳・予防接種券の保管場所、かかりつけの病院、かかりつけが休診時に体調不良ならどうしているのか、次の予防接種の予定を知っていますか?「#8000」を知っていますか?
風邪の時にお薬が1日3回で出ることが多いですが、保育園や幼稚園はお薬をあげてくれないことが多いです。昼食後は夕方でいいのかor1日2回のお薬に変更できないか考えることも必要です。
リスト化するとまだまだ出てきそうですが、こういったことを前もって夫婦で共有しておけたらいざという時困りません。
②協力者の手配(夫側の実家)
いざ切迫早産になり、実際に私が一番切り出しにくかった部分。
自分の実家なら話しやすいので、実際に入院する前から「切迫早産って言われてて、万が一入院になったら上の子のお世話をお願い」といって、足繫く日中に通わせ上の子を実家の生活に慣らしておりました。
かたや夫側の実家に協力要請を出したのは実際に入院してからでした。
ウチの場合、夫は仕事が不規則で上の子の保育園の送迎が無理で基本的にずっと私の実家に預けていました。ですがあまりに両親の負担が大きかったので、お互いの実家も距離がそんなに離れていないし週末は夫側の実家にも協力をお願いしようという運びになりました。
その時に「妻側の両親がクタクタになってるから、夫側のご両親にも週末は協力おねがい」私から夫に伝えたのでした。
こうなることはなんとなく予想できたのですが、とりあえずそこの配慮は夫にしてほしかったな、と。。。義理の実家にお願いしにくいし、こちらは入院しているのでいかんせん協力しようにも出来ないし。無理なことは無理って言ってもらいたいけど、私が相手では断りづらいだろうし。
ということで、妻の安静が必要になった時点で、入院していなくても旦那さんは自らすすんで自分の実家への協力手配をしておいてほしいなと思います。どこまで極力してもらえて、どこから無理なのかヒアリングを。前もって連絡しておくことでお互い心構えが違ってきますし、それが出来るのは旦那さんだけです🥺よろしくお願いします!
③寄り添って一緒に考えること
あとはもう、自宅安静だろうが入院だろうが、ママに寄り添って一緒に悩んで考えてあげてほしいです。点滴をどうするか、今後の治療方針をどうするか、手術はするのか、セカンドオピニオンは必要そうか、実際に早産になりそうな場合の転院先をどこにするのか・・・出来ることは「安静」だけで自由はなく、不安と孤独を感じやすい状態の切迫早産の妊婦さんと「一緒に考えて」あげてください。
切迫早産中は「パパしか出来ないこと」だらけです。毎日の仕事にプラスで全ての家事育児がのしかかってくるので大変です。切迫早産中のママがいるパパは言うならば・・・
シングルファザーが妻の世話もする
というシングルの人より更に忙しい状態です。。。想像しただけで大変。。。本当に大変そう。。。だけど新しい命のためにどんな方法でで乗り切ってもらうしかありません。。。だけど期限付きの大変さです。
無事に新しい命を迎えるために、旦那さん、ご協力をお願いします!