こんにちは。
第二子となる長男妊娠時に、子宮頚管無力症で切迫早産となり3ヶ月入院したニワトリと申します
このブログは、切迫早産で不安な気持ちになっている妊婦さんやご家族に向けて、また個人的な記録として、一つの例として私の体験を綴っています。少しでも参考になれば幸いです。
子宮頚管伸び縮み問題、本当の答えは「くっつくが、のびない」
切迫早産で入院した翌日の朝。
病室と同じフロアにある診察室に歩いて行くのも怖がりながら(昨晩のLINEで友人助産師さんが車いす移動を推奨していたから)、いざ検診へ。
その結果、
子宮頸管長14mm。

ん??延びてる!!
1桁→2桁になっていて少し気分が落ち着きました。
お腹も張りもない、子宮口も開いてない、大丈夫、と医師。
子宮頚管ってね、「ふせん」みたいなものだから。毎日の長さにあまり一喜一憂しすぎないように。
ふせんは一度はがしても何回もくっつくけど、はがす前と同等にはピッタリくっつかないでしょう?それと同じです。
子宮頚管長は元に戻っているんじゃなくて、ふせんみたいに弱いながらにくっついているだけ。
短い記録を更新しなかったらOKです!
とのこと。
ずっとネットで検索して答えの出なかった「子宮頚管長は安静にしていたら延びるのか」問題が、この主治医の答えでとても明確になりました。
そして自分の状態と、その答えがあまりにもしっくりきたことで、一気に落ち着きました。
気分が落ち着いたところで、昨日の不安をぶつけると(知人の助産師さんにこの病院の良くない噂を聞いたことまで伝えました)、あとで病室でゆっくり話に来てくれるとのこと。
その後、約束通り先生は時間をとって、病室に来てくれました。
主治医の見解を聞いてやっと冷静になれた
以下、当時の私の主治医の説明です。あくまで4年前の私の主治医の考えで、現在切迫早産で入院している妊婦さんの治療方針とは異なるかもしれませんが、こういう考え方もあるんだという参考にしてください。

以下、私が主治医からの話を聞きながらとったメモを元に、文字に起こしました。
「リトドリン(子宮収縮抑制剤)投与して絶対安静、という治療法は日本の多くの病院で行われているけど、アメリカではかなり前からやっていません。
ヨーロッパでは10年前からリトドリンの投与ははっきりとした有効性を確認できない一方で、副作用(動悸、震え、悪心、吐き気)が大きいので、ガイドラインから削除されました。
欧米でリトドリンを使うのは早産が進行して、「もう出産するしかない」という段階になった時だけ。
48時間に限って投与を認められている。
まだ肺機能が完成していない胎児にステロイドを投与すると、24時間で肺機能がアップするから、その24時間の間に産まれてしまわないように時間稼ぎの為にリトドリンを使用することになっています。
切迫早産で絶対安静の群と、普通に生活している群で統計とっても有意差はなかったんです。(筆者注;おそらくお腹にハリがない場合の事を言っていたんだと思います。お腹のハリが強い場合はどうか分かりません)
むしろ切迫早産になってしまう原因は感染症である可能性が高いので、シャワーを浴びずに不衛生にしている方が良くない。
そして、数ヶ月絶対安静にして筋力を落として、生活に使う筋力を失う方が危ない。
だって昨日シャワーしたのに子宮頸管短くなってないでしょ?
そんなわけで感染症予防の点滴をして、自宅安静出来そうなら大丈夫と、判断したら1週間で帰宅してもいいって言ったんだけど、切迫早産は保険適用だし、帰宅が不安ならずっとここに入院してても大丈夫ですよ。」
と、インターネットでは検索できなかった医師目線の話や、切迫早産における日本と欧米のガイドラインの違いを丁寧に話してくれました。
「今のやり方が最良と思ってやってるんだけど、もし不安なら他の病院に転院の手続きもするから言ってくれたらいいからね」とも。
まだまだ不安だらけだったけど、この日の先生の説明でかなり気分が落ち着きました。
そして、さらに安心が欲しかったので(だって正期産まであと3ヶ月もあるのだから…)週に1回大学病院から応援で診察に来ている医師にもセカンドオピニオンが聞きたいと申し出たのでした。
これまでの経緯
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