こんにちは、子宮頚管無力症による切迫早産で82日間入院したニワトリです
前回・前々回と切迫早産での入院でもらえるお金とかかるお金の解説をしました。今回はその補足的内容になります。


育休中の入院でも、本当に傷病手当を申請できるのか問題。
あまり関係のない妊婦さんも多いかもしれませんが、
関係のある妊婦さんにとってはとても重要なことかもしれないので、参考として私の場合どうであったか書いておきます。
傷病手当のおさらい
傷病手当は健康保険の「被保険者」が対象となります。会社に勤めていて、社会保険料として健康保険が引かれている人です。よくわからない場合はご自身の健康保険証に「被保険者」は誰か書いてあるのでご確認くださいね。
また、国民健康保険の方は対象外となります。
知恵袋に救世主現る
私が切迫早産で入院していた時は、長女の育児休業給付金を受給中でした。
入院初期、不安で不安で泣いていた頃。
Yahoo知恵袋に私の子宮頸管無力症に対して、この病院の対応についてこれは妥当なのか質問していたんです。
その中に返信してださった先輩ママが
「質問の答えとは逸脱しますが、育児休業給付金と傷病手当は併用できるから申請を忘れないようにね!」
と棚ボタな回答をくださったのです。
医療保険はもちろん申請可能ですが、
「育児休業給付金」もらっているのに、「傷病手当」って本当に同時に受給できるのか??
確かにどちらの受給要件も満たしていますが、「傷病手当」は就労不可能な病気になった際の生活保障なので、「育児休業給付金」を受給中だったら、【就労は不可能かつ給料はない、ただし給付金はある】状態なんですよね。
なんだかとてもグレーな気がしますが、財源を考えてみると
「育児休業給付金」は雇用保険から、
「傷病手当」は健康保険から支払われます。
お金の出どころが違うので、もしかして、やっぱり両方もらえそうな雰囲気。。。
会社に申請可能か聞いてみた
ということで退院が決まった時、勇気をもって会社の総務部に確認してみました。
以下、その時のリアルな会話です。
切迫早産で3ヶ月入院していまして。その間の傷病手当を申請したいので、医師の証明書を会社宛に送っていいでしょうか?
え、傷病手当と育休手当の併用は、恐らく無理だと思うんですが。。。
結果的に却下となっても良いので、申請してみていただけないものでしょうか?
もし申請が通らなかった場合、病院の証明書にかかる文書料分、ニワトリさんが損しますがそれでも大丈夫ですか?
あ、全然大丈夫です(医療保険で黒字の余裕)
うーん、ちょっと即答出来ないです。ハローワークに問い合わせしてからお返事してもいいですか?
ーーーーーーー後日ーーーーーーーー
あの、ハローワークの方に問い合わせたら「出来ません」だったんですが…
そうなんですね。ハローワーク(雇用保険)がダメって言ってても、最終的に却下されてもいいので、傷病手当(健康保険)の申請をしてみたいので、会社に証明書送っていいですか?
・・・じゃあ、もしダメでも会社としては責任取れませんが、医師の診断書を会社に送ってくだされば、するだけしてみますね。。。
・・・という感じで、総務担当者はあまり気乗りしないようでしたし、うちの会社で前例も無いようでしたが、そこは私のやってみたい好奇心で押し通してみました(笑)
総務担当者にしてみれば面倒な社員ですよね・・・でも保険料はずっと払ってきたし、権利はあるはずだし!!気を強く持って臨んだのでした。
※ちなみに私の会社は社員1,000人超、パート・アルバイト2500人超の規模の会社です。大企業とは言えませんが、その規模でも会社はそんな対応です。もう、みなさん自力で勝ち取りましょうね・・・
結果は・・・
育児休業給付金も傷病手当も両方支給されました!
ということで、
育児休業給付金と傷病手当の併用は可能でした。
育児休業給付金は平均給与の50%、傷病手当は私の場合30万円超。
これは私にとって、とても大きな金額!3か月の入院費用ほぼ賄える金額です。。。!!
あてはまる妊婦さんは,申請を忘れないようにお気をつけください。
どちらもあなたが今まで一生懸命働いて払ってきた社会保険料(健康保険・雇用保険)から支払われるのです。
ちゃんと申請しないと、今までのご自身の納税が無意味に帰すので、そんなもったいないことをしてはいけないと私は思うのです。。。
傷病手当と育休手当のW受給。これをダメという人は一定数おられると思いますが、制度の仕組みに上は可能でした。
W受給はあくまで「倫理的・道徳的にどうか」という問題だと思います。私のこの行動が癪に障る方がおられたら申し訳ありません。
自宅安静も傷病手当の対象です
私の場合は入院していましたが、傷病手当は「働けない状態にあることへの補償」。
ですので、入院ではなく自宅安静でも対象になるはずです。
もちろん医師の診断書は必須。
自宅安静だと医療費はそうかからないかもしれませんが、安静を確保するために通常より数割増しのお金が必要であるはずです。
私のように会社の窓口で対応を渋られる可能性はありますが、給付の対象になる人はぜひ確認してみてくださいね。
ここまでの経緯
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